キャリアコンサルタントが派遣会社で働くことに追い風が吹いている理由。

前回の記事に続いて、キャリアコンサルタントが派遣会社で働くメリット、デメリットをお届けします。

※前回の記事⇊

キャリアコンサルタントが人材紹介で一番活かせるスキルは?

結論を先に書いてしまうと、

キャリアコンサルタントが派遣会社で働くことをいままではあまりおすすめしていませんでした。

しかし、良い意味で「ハマってしまう」場合もあり

法律的な追い風も吹いています。

その理由を解説します。

この記事は以下のような方のお役に立ちます。

・人材派遣の求人はよく見かけるが、資格を活かせるかを知りたい

・派遣業界は働き方がハードだといわれるが、本当のところを知りたい

・キャリアコンサルタント資格を活かした働き方を知りたい

この記事はよくある同様の記事と以下のポイントが異なります。

・10年の業界経験から、リアルな部分を忖度無しに書きます

・キャリアコンサルタントの方が働く場合の目線で書きます

では、最後までお付き合いください!

※過去記事です⇊

【フリーランスとして企業相手に稼ぐには?】キャリアコンサルタント仕事情報

【フリーランスとして個人相手に稼ぐには?】キャリアコンサルタント仕事情報

人材派遣の仕事内容は?

まずは人材派遣の仕事内容についてまとめます。

人材派遣とは、人材を一時的に採用したい企業から派遣求人をいただき、

その求人にマッチする派遣社員を紹介。

就業が始まれば派遣会社へマージンが入る仕事ですね。

では、通常の採用とは何が違うのでしょうか。

通常の採用と異なるポイント

1、派遣先(就業場所)とは雇用契約を結ばず、派遣会社と雇用契約を結ぶ

2、仕事の指揮命令は派遣先の指揮命令者が行う

3、おおむね2~3か月単位で契約を結び、双方同意した場合は更新される

上記以外にも派遣の特徴はいろいろあるのですが、

以上のポイントを押さえておけば基本は大丈夫です。

派遣業界はブラック?

多くの方が思っている疑問はまさにこの点ではないでしょうか。

まず、休日や時間外対応についてです。

これは間違いなくあると思いましょう。

特に、自分は土日休みでも、派遣社員が土日に働いているパターン(飲食店や医療機関など)では土日に携帯が鳴ることもあります。

(実際に現場へ出向くことはよほどの事が無い限りありません。)

また、派遣社員の愚痴を聞いたり、質問事項を受けるのは

仕事終わりの夜間が必然的に多くなります。

最近ではLINE連絡も普通なので、自宅でトークのやりとりをすることも多いです。

プライベートと仕事はきっちり分けたい。

プライベートの時間では仕事のことは考えたくない。

このようなキャリアコンサルタントへは向かない仕事です。

ただし、「ハマる場合」も実はあります。

それは後程説明します。

派遣業界で働くメリットデメリット

キャリアコンサルタントが派遣業界で働く場合のメリットデメリットを整理します。

メリット

メリット

・コミュニケーションスキルが磨かれる

・精神的にタフになれる

・キャリアコンサルティングを実施するチャンスが増えた

・安定的に派遣社員を稼働させられれば数字の心配が少ない

対人スキルとメンタルのタフさは間違いなく磨かれます。

そして、ここは結構なメリットなのですが、実は数字ノルマの心配があまりいらないのです。

それは、派遣がストック型ビジネスだからです。

例えば40名の派遣社員を先輩から引き継いだとします。

引継ぎは大変ですし、契約更新時に新たな求人を探す苦労はあります。

しかし、一度安定稼働に入れば黙っても毎月売り上げが上がっていきます。

人材紹介は逆にフロー型ビジネスなので、

1,000万円売り上げた月の翌月に売り上げ0円の場合もありえます。

派遣の方が数字的プレッシャーから解放される場合が多いのです。

キャリアコンサルティングが義務化された

更に、キャリアコンサルタントにとって嬉しい動きがありました。

2015年9月の派遣法改正により、派遣労働者に対するキャリアアップ支援が初めて義務づけられました。

その中の項目で、派遣社員で希望する方へのキャリアコンサルティングが義務化されているのです。

キャリアアップ支援の義務化「派遣元、派遣先それぞれの支援内容は?」 | 特集 | トライアローラボ | 転職・派遣求人ならトライアロー (tri-arrow.co.jp)

※トライアロー株式会社様のHPより

派遣社員の長期的キャリアプランを一緒に考える機会は意外に多いです。

派遣で働く方は、本当は正社員で働きたいが、やむをない理由で派遣として働いている方も一定います。

そういった方へは長期的に関わり、キャリア理論を駆使し支援をする機会も生まれます。

実際にキャリアコンサルティングを実施する機会はどれくらい?

それでは、実際に派遣社員へキャリアコンサルティングを実施する機会はどれくらいあるのでしょうか?

私の経験を基に書きますと、派遣社員から求められるケースはあまりありません。

しかしここは考え方次第です。

派遣社員の中にはキャリアコンサルティング自体を知らない、キャリアコンサルタントが在籍していることも知らないという人がほとんどです。

こちらから積極的にアプローチすれば、相談してみたいと思う方はいると思います。

残念ながら、キャリアコンサルタント配置の義務化までには至っていませんが、

キャリアコンサルタントの能動的な活動が求められる前向きな法律改正だと思っています。

デメリット

デメリット

・トラブル対応、クレーム対応が苦手な人は気持ちが疲れる

・時間外、休日対応は避けられない

・求人を探して提案するプロセスは単純作業そのもの

派遣をやっていて一番大変なので、トラブル対応です。

派遣会社が扱うサービスは、考え、ものを言う人間です。

派遣先が合わないので途中で辞めたいとか、

労働条件を変えてほしいとか、

様々な要望(わがまま)に対応しなくてはなりません。

当然、派遣先からも派遣社員に対するクレームを受ける場合もあります。

こういった対応で精神的に強くなり、交渉力は磨かれますが、

キャリアコンサルタントとしてのスキルが磨かれることはあまりないと言わざるを得ないでしょう。

心穏やかに仕事をしたい、という方にはあまり向いていないでしょうね。

また、新たな求人を探すために「ひたすらTELアポ」をすることがあります。

営業バリバリの行為ですので、ここはキャリアコンサルタントであることを

一旦忘れて、忍耐強く取り組む必要があります。

派遣会社で働いていてやりがいを感じる瞬間

では、派遣会社のコーディネーターとして働いていてやりがいを感じる瞬間はどんなときでしょうか?

それは派遣社員から頼られ、一人ひとりと長期の関係を築けることです。

人材紹介は転職が終わるまでの一時的な関わりとなりがちです。

派遣は長い場合、一人の派遣社員と3年くらい関わることもあります。

派遣社員からみると自分の仕事のお世話をしてくれたという理由で、本当に感謝してくれます。

そういった関りが何十名とできると、ある種自分を軸に多くの方の仕事が回っている「万能感」のようなものが生まれるとがあります。

これが、派遣の仕事に「ハマる」瞬間です。

また、労働法規には詳しくなれるので、人材業界に足を踏む入れる第一歩としては検討してもよいでしょう。

まとめ

キャリアコンサルタントが派遣会社で働くポイントをまとめます。

・法律が改正され、キャリアアップ支援が義務化された

・派遣社員を引き継いだ場合は、数字ノルマに追われるプレッシャーが少ない

・派遣社員と長期の関係を築け感謝されることはやりがい

・たくさんの人の仕事が自分を軸に回り、ある種の「万能感」を感じるとこの仕事にハマる

・夜間休日対応は避けられない

・トラブル対応により精神的に疲弊するが、交渉力、精神的なタフさは身に就く

実際に10年間働いている経験から、忖度なく、人材派遣会社の実情を書かせていただきました。

今後もこのようなリアルな情報をお届けしていきますので、是非ご期待ください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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